「満室なら収益が出る!」
アパート経営やマンション経営を考えている人の心理をついた詐欺、それが「満室詐欺」です。
本当は入居者が少ないのに満室を装い、利益率の高い物件と思わせるのです。
今回は満室詐欺にあった話から学ぶ、3つの回避ポイントを紹介します。
ポイント1.カーテンスキームにだまされていないか
「カーテンスキーム」とは、入居者がいないにも関わらず、部屋にカーテンを設置することで入居者がいるかのように見せる手法です。
通常カーテンがかかっていなくて中が丸見えであれば、住んでいないと判断しますよね。
空室が多ければ成約をためらうでしょう。
悪徳業者は物件を売るために、カーテンをつけてごまかしているのです。
女性専用シェアハウスの「かぼちゃの馬車」事件ではこの「カーテンスキーム」が使われていました。
外観だけ見るのでなく、入居者の賃貸借契約書なども確認しましょう。
ポイント2.郵便ポストにガムテープが貼られているか
物件調査時に、本当に人が住んでいるかをチェックしましょう。
集合ポストの投函口にガムテープが貼られ、チラシやDMなどが投函できないようになっていませんか?
管理人がいなかったり、チラシ配布がNGでなかったりすると、数ヶ月不在にするだけでポストが溢れてしまいます。
そのためガムテープを使って、投函されないようにしているのです。
もし集合ポストにガムテープが貼られているのなら誰も住んでいないでしょう。
ポイント3.不自然な入居者はいないか
不動産投資をする上でレントロールの確認は欠かせません。
レントロールは
- 家賃
- 敷金
- 契約日
- 入居者の属性
など、正確な情報が記載されており、収益性を評価するための書類です。
しかし利回りをよく見せて買い手をつけるために、入居者数を水増しする悪徳業者もいます。
直近数ヶ月の入居が不自然に多い場合はサクラの可能性が考えられます。
業者や知り合いを入居させ、物件が売れたあとに一斉退去します。
しかもレントロール自体が改ざん・捏造されている場合もあり、見抜くのはとてもむずかしいでしょう。
該当物件の近くの不動産にレントロールを見せて、相談してみるとよいでしょう。
まとめ:怪しいところはない?満室詐欺を回避しよう
不動産投資ではいかに収益の高い物件を見つけられるかがカギ。
だからこそ、悪徳業者は「満室であれば契約したくなる心理」を利用するのです。
満室詐欺を回避するためには3つのポイントを確認しましょう。
- ポイント1.カーテンスキームにだまされていないか
- ポイント2.郵便ポストにガムテープが貼られているか
- ポイント3.不自然な入居者はいないか
正しい情報を見極めて、満室詐欺を回避しましょう。